二十年前に思った事。

「生まれ育った鈴張にワイン葡萄を植え、葡萄がワインになったら、

故郷の土地は、ワインをとうしてどんな声を聞かせてくれるんだろう・・・」

漠然とそう思っていた二十歳の頃の空想が、現実となる瞬間がきました。

ただ、いざ目の前にすると、どこか本当の事ではないようで。

あんな遠い記憶のかなたのような思いが「目の前にあること」

が信じられない気分です、ドキドキです。

色合いがややくすんでいるのは、アンフィルタード(無ろ過)で仕上げているためです。

無ろ過にする事で、白ワイン特有の輝きは薄れますが。

葡萄の持つ香り成分をあます事なくワインに残すことができます。


ではでは、いざ試飲スタート!!

お、お〜(神の雫 遠峯一青??)

控えめだけど、柔らかいレモン、グレープフルーツ、青りんごのような香り、

口にした瞬間、若く活き活きとした心地よい酸味につつまれて・・・


てなかんじですかね〜、はは。


何はともあれ、まだまだこれからのワインです。

だけど、今年のような、葡萄にとって非常に厳しい気候条件で

ここまでの可能性をワインが示してくれた事で。

自分自身、この先をしっかり見据えていける勇気をもらう事ができました。