その涙を忘れずに。

2011年3月11日 あの日も葡萄樹は涙を流していました・・・遠く離れた東北の地で起こった、信じがたいような大災害。

あれからまだ三年しかたっていないのに、遠い場所で生きていると「過去の出来事」にしてしまいそうになる自分がいます。

だけど、「たくさんの命達が躍動する季節」葡萄畑にそんな季節のおとずれをつげるのは、いく雫もの涙。

それは、鎮魂の涙であると同時に希望の涙なのかもしれません。

葡萄樹が吸い上げた樹液が、剪定した切り口からあふれてくる。葡萄樹達の目覚めは、その涙からはじまります。

「けっして忘れてはならない。」と言っているかのように、毎年3月11日その涙を流します。